AIの進化が、ほぼ毎日のように、テレビのニュースや新聞の一面を飾るようになりましたね。
アルファ碁の勝利、AI棋士の活躍、…etc.
目的を限ったケースでは、AIの知能は、すでに人間を超えています。
それに合わせて、「シンギュラリティ」という言葉も、現実味を帯びて来たのか、いろいろな場面で、目にするようになりました。
でも、シンギュラリティと言われても、???な方が、まだ少なくないと思います。ぶっちゃけ、なごみもよくわかっていません。(^-^;
しかも、シンギュラリティの提唱者であるレイ=カーツワイル氏も、
シンギュラリティが実際に起きた場合の未来について、「わからない」とコメントしています。
えっっっ!!!
カーツワイルさんがわからないなら、私みたいな一般ピーポーがわからないのは無理ないか~!(笑)
ただ、シンギュラリティの引き起こすであろう変化を知らないまま、AI社会の100年ライフを生き抜くことはできない、
という意識だけは、持てるようになりました。
人間がやってきた簡単な仕事が、AIに置き換えられる未来は、
近いうちに必ずやって来ることは、いくら変化を拒んでみても、避けられないことのようですから、
少なくとも、子供たちが、じぶんの将来のためにする努力が、まったくの無駄にならないようにするために、
シンギュラリティについて、保護者ができるだけ深く理解し、
プレ・シンギュラリティとポスト・シンギュラリティの時代についての未来予測を踏まえた上で、
のぞましい進路や職業を選ぶことができるような環境を、つくって参りたいと思います。
シンギュラリティとは?
ソフトバンクグループの創業者、孫正義氏が「見たい」と言っていた「シンギュラリティ」とは、
科学的な専門用語で、「技術的特異点」と訳されます。
でも、カタカナで書かれた横文字の専門用語は、英語が母国語ではない日本人には、
言葉を聞いただけでは、意味が想像できませんよね。
もとの、singular の意味は、・・・
(形)ただひとつの、唯一の/単数形の/非凡な、珍しい/通常や予測を超えた、並外れた
singularityは、singularの名詞形で、意味は、・・・
(名)風変り、異常、特異性、単一、単独、(天文学用語で)ブラックホールを形成するという特異点
このように、元の英語での意味を理解することで、AIの世界でいう「シンギュラリティ」が、
どれほど珍しく、尋常じゃなく、特別なことかが、なんとなく、感覚でわかってくると思います。
シンギュラリティに向けた各国の取組み
AI(人口知能)が人間の脳を超える、技術的特異点に到達する日。
それは、目的を限定したアルファ碁のようなAIではなく、
イメージ的には、アンドロイドなどの汎用型自律式AI=電子人間のことを指します。
もしかしたら、実態を持たないプログラムで、SF映画の黒幕のような存在なのかもしれません。
欧州議会では、すでに、電子人間の法的責任や課税についての検討がなされ、
来るべきポスト・シンギュラリティの時代に、人間とAIが共存するための準備が、
急ピッチで進められています。
一方で、日本では、まだ、シンギュラリティの認知度が低く、
社会全体のマインドチェンジがなされていません。
ただ、鉄腕アトムやドラえもんなど、人間に友好的なロボットと暮らすマンガに、
子どもの頃からの親しんできた日本人は、
ロボットと共存するイメージの醸成は、出来ていると言われています。
シンギュラリティはいつ起こるの?人間の仕事は奪われる??
シンギュラリティが起こる背景には、テクノロジーの「エクスポネンシャル(指数関数的:exponential)」な進化が挙げられます。
それは、デジカメの登場が、コダック社の写真フィルムを葬ったように、
つぎに、スマホの登場によって、カメラはアプリのひとつになり、カメラ自体が消えていこうとしているように、
既存の商品や市場の破壊を伴う、「破壊的イノベーション」を引き起こしています。
現在でも、Uberがタクシー業界や自動車産業そのものの脅威となり、
Air b&bがホテル業界の脅威として、台頭してきています。
AIやナノ素材、シェアリングエコノミーの進化がもたらす破壊的イノベーションが、
今後も、現在の産業に大きな影響を与え、時に破壊することは、十分に考えられます。
では、シンギュラリティは、いつ起こるのでしょうか?
それは、2045年ごろ、と、未来学者のカーツワイル氏は予言しました。
今(2017年)から28年後のことだそうです。
保護者は、60代~80代の高齢期ですが、まだ生きてますよね!(^-^;
見れてしまいます、シンギュラリティが来る日を。。。
今の子供たちは、と言うと、ちょうど働き盛りの30~40代です。
この時になって、何の備えもなく失業なんてことになれば、生活が成り立たなくなってしまいます。
だから、まだ学校では教えてくれませんが、この事態に備えて、
思考が柔軟なうちから、ご家庭で、お子さんとともに、準備を始めるのがいいと思います。
<オススメ記事> 2030年にふえる仕事、新しい仕事とは??
また、「プレ・シンギュラリティ」と呼ばれる、シンギュラリティの前兆は、
2030年頃に起こると言われています。
この頃には、日本社会も否応なしに、対応を迫られていくのでしょうね。
シンギュラリティを理解するのには、前述の「エクスポネンシャル」な技術革新と、
「エクスポネンシャル」な世界的規模の巨大企業の活躍についても、知っておく必要があります。
それに関しては、また後日、改めて、まとめてみたいと思います。
ふだんの生活にも、確実に浸透しているエクスポネンシャルな変化は、
今が働き盛りのパパさん・ママさんも、知っていると、役に立つかもしれません。
100年ライフに向けて、色々と考えることがあり、もちろん不安もありますが、
防災と同じで、備えあれば憂いなし。お供えあればうれしいな!です。(^^)
親子でしっかり準備して、第四次産業革命(インダストリー4.0)の荒波を、
指針をもって、乗りこなして参りましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。