AI時代に食べていける子を育てる方法~世界がもとめる10のスキル

シンギュラリティにより職をうしなうことを恐れるより、AI社会で求められる人間らしいスキルを磨き、小さな頃から準備して、AIもロボットも、使う側になること。

AIとロボットを使って、社会に変革をもたらす人材になること。

これが、21世紀型スキルの真骨頂。

 

こんにちは、理系子育て案内人のなごみです。

AI社会での人生100年時代を、子供たちがハッピーに生きぬけるように、今、大人がしてあげられることを、日々考え、理系のたまご育てを実践しています。(*^^) (ブログについてをご参照ください)

今回は、子供の理系子育ての指針を考えるにあたって、世界経済フォーラムの「求められるスキルトップ10(仕事編)」を参考に、投資銀行エリート層に代わる新たなエリート層、「クリエイティブ・クラス階層」を目指す子どもが、身につけるべき21世紀型スキルトップ10を、なごみの翻訳・意訳にて、母親目線でご紹介します。

 

AI社会の到来で不安な気持ちになるワケ

 

IoT化であらゆる物がネットにつながり、AIと共に暮らすのが当たり前な、近い未来ーーー。

AIがヒトの仕事を奪う日が迫りくる恐怖が、日に日に、大がかりに宣伝されて始めていますが、学校で習うことができるスキルと、これからの時代に必要なスキルの間に、大きなギャップがあるという現状。

これが、ひとびとが不安になる原因です。

このギャップが解消されれば、不安は消えて、人生100年時代もAI社会も、こわいものナシ!

 

では、どうすればいいのか?

[voice icon=”http://riketama.info/wp-content/uploads/2017/07/c221e976d15d360d2ca2204715b5b6c2.png” name=”なごみ” type=”r”]そのこたえを探しに、世界経済フォーラムをのぞいてみるよ![/voice]

世界が求めるスキルTop10(お仕事編)

では、世界経済フォーラムが、2016年に発表した「2020年に必要とされるスキルTop10」を見てみましょう。

 

2020年に必要とされるスキルトップ10

1.複雑な問題解決(Complex Problem Solving)

2.批判的思考(Critical Thinking)

3.創造性(Creativity)

4.人材マネジメント(People Management)

5.他者との調整(Coordinating with Others)

6.感情的知性(Emotional Intelligence)

7.判断・意思決定(Judgement and Decision Making)

8.サービス志向(Service Orientation)

9.交渉(Negotiation)

10.認識の柔軟性(Cognitive Flexibility)

出典元:『雇用の未来』報告書、世界経済フォーラム2016

 

2015年のトップ10と比べると、2020年のトップ3は、

[btn class=”bg-yellow big lightning”]

1.複雑な問題解決(Complex Problem Solving) ⇐ 1位のまま

2.批判的思考(Critical Thinking)   ⇑ 4位から2位へ

3.創造性(Creativity)   ⇑ 10位から3位へ

[/btn]

1位の複雑な問題解決は、5年前と変わらず、最も重要なスキルと位置づけられています。

2位の批判的思考能力は、4位から2ランク上昇しました。

3位の創造性は、よほど重要なスキルとみなされるようになったためか、10位から7ランクもアップしました。

 

「21世紀に必要とされるスキル10」でわかること

これからは、クリエイターの時代″です。「クリエイティブ・クラス」なんて呼ばれています。

この「クリエイティブ・クラス」を目指す若者が、これからどんどん増えていくのだとか。

仕事のおもしろさ、やりがい、自分が幾ばくか世界を変えている感、安定した高収入が得られるのは、これからは、この階層になるからです。

 

たしかに、大企業に属していなくても、工場がなくても、個人が自宅で、ゼロから新しいものを作りだし、具現化することが、ネットの普及と3Dプリンターと素材の進化によって、可能になりつつありますよね。

みんなが、低コストで、クリエイターになれる時代。

これによって、デフレはもっと進むはずです。

 

そして、もう一つ、なごみが注目したのが、こちら。

[btn class=”bg-yellow big lightning”]6.感情的知性(Emotional Intelligence)[/btn]

2015年のトップ10には入っていなかった「感情的知性」が、6位にランクイン!

「EQ(こころの知能指数:Emotional Intelligence Quotient)」と言い換れえば、なじみがあるでしょうか。

4位の「人材マネジメント」、5位の「他者との調整」、9位の「交渉」も、相手とうまくやる能力なので、EQ関連項目が4つも入っていることになります。

 

食料問題、環境問題、エネルギー問題、収まらない内戦に押し寄せる難民問題…などなど、すぐには解決できず、色々な言い分がある、複雑な問題が山積みの21世紀では、他人とうまくやっていく能力、仲良くしながらも自分の利益を主張し合う交渉能力が、とても重要なんですね。


日本人の場合は、ここに、[btn class=”bg-yellow big lightning”]英語で、相手と対等な良い関係を築く能力[/btn]もプラス!

。。。デカいの来ちゃいましたね。

当分の間は、世界の共通語である英語でのコミュニケーション能力も、必要不可欠になります。翻訳こんにゃくができるまでは…

 

では、大人になってから困らないようにするために、ちいさな子供たちには、何を、どうやって、教育していけばよいのでしょうか?

簡単な問いではありませんが、お子さまの身に、近い将来、必ずふりかかることですから、真剣に考えていきましょう!

 

子どもが身につけるべき21世紀型スキルTop10

[btn class=”bg-yellow big lightning”]

〇 読み書き

〇 計算、空間把握能力

〇 科学(STEM)探求

〇 ICTリテラシー

〇 問題解決のアイディアを想像する力

〇 コミュニケーション力

〇 リーダーシップ

〇 クリエイティビティ

〇 根気

〇 協調性[/btn]

まず、[btn class=”bg-yellow big lightning”]「科学」「ICTリテラシー」[/btn]については、あくまで基礎的なスキルとして、「読み書き計算」と同列です。だから、今までのやり方では、基礎的な学力の積み上げが、足りなくなってしまうのです。

これが、なごみが理系子育てを提唱しているゆえんのひとつです。

 

次に、[btn class=”bg-yellow big lightning”]「問題解決のアイディアを想像する力」[/btn]ですが、これは、受動的な講義形式の授業では生まれません。

学校の先生たちも本気で取り組み始めていらっしゃるアクティブ・ラーニングの導入が、今の教育を、大きく前進させていくでしょう。

 

そして、大人の世界でも重要とされている感情的知性(EI)を育てるために、

[btn class=”bg-yellow big lightning”]「コミュニケーション」「リーダーシップ」「クリエイティビティ」「根気」「協調性」[/btn]

を醸成します。

 

今までは、学生個人の性格の育成については、「暗黙知」として見なされ、社会的に望ましいことではあるけれど、明確に指導されることは、特になかったように思われます。

でも、これからは、のぞましい性格を育て、子供ひとりひとりのEQ(感情のIQ)を底上げする新カリキュラムの実証研究が、教育現場では、盛んに行われていくことでしょう。どんどんやってほしいです。

 

あと、[btn class=”bg-yellow big lightning”]「英語」[/btn]ですね。島国の日本人にはハードルが高いですが、英語の必修化は2020年から始まります。



いちばん大切な人間のスキルとは

これは、『現代の魔法使い』落合陽一氏が指摘していたことと重なりますが、

<参考記事>AI社会で話題のカリスマ未来人ベスト3!レイカーツワイル、イーロンマスク、落合陽一

じつは、これまで挙げてきた10の21世紀型スキルを上回る、もっとも大切なスキルがあります。それは、

[btn class=”bg-yellow big lightning”]「自分が何をしたいのか、社会をどのように変えていきたいのか、誰の役に立ちたいのか?」を自分自身に問いかけ続けて、自分しか出せないオンリーワンの答えを見つける力[/btn]

それさえ明確になっていれば、何の道を選ぶにしても、モチベーションを持って、やり進めることができますし、お子さまの意志そのものが、AIに奪われることはありません。

日頃から、アンテナをたくさん広げて、お子さんが興味を持てることを見つける手助けをできるのは、子育ての最高の醍醐味のひとつ。その子らしい人生を歩めるようになってもらえたら、万々歳です。

学校に宿題に習い事に塾に、ただでさえ忙しい子供たちの生活ですが、社会の変化についていこうとすると、おうち学習の重要性が増してきます。ますます忙しくなっいっちゃいますね。

ですが、子どもを信じて、タフなこころと体と知性を身につけられるよう、力を引き出してあげられたらなと思います。

 

そして、できれば、子供だけじゃなく、まだ人生半分のこっている、われわれ親世代の再教育も浸透したらいいなーと思ってます!人生100年時代構想会議では、リカレント教育が提起され、会議では長い時間を割いて話し合われたようです。



来るべきAI時代、お子さまも、大人も、おもしろい人生を生きられますように!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

親が知っておくべきAI社会の成功者3人!レイカーツワイル、イーロンマスク、落合陽一

 

将棋や囲碁やチェスで、人間がAIに負けた・・・AIにホワイトカラーの職が奪われる・・・

 

こんにちは、理系子育て案内人のなごみです。

SF映画の世界だけだった、「AI>人間」の構図が、現実世界でも、ちょっとずつ起こってきていますね。

今日は、そんなAI社会の申し子と言える、未来をつくる未来人(みらいびと)、大注目のベスト3(注:なごみの超個人的なランキングです!)の方々を、ご紹介します。

彼らの事業や研究から、これからのAI社会で知っておくべき用語や考え方などにも、触れていきたいと思います。

はじめに、親のマインドリセット

 

AI社会の到来が囁かれて、いや、大々的に宣伝され、一部では、かるい恐怖感とともに語られるようになった現在。

子どもたちが生きる未来は、今までの、私たち親世代の常識が通用しない、まったく新しい世の中になっていくと、言われています。

 

新しい世の中の新しい常識を知り、親が、未来志向へとマインドリセットしておくことが、100年ライフをハッピーに生きるお子さまの子育てには、一番重要なこと。

リンダ・グラットン著『ライフシフト~100年時代の人生戦略』は、マインドリセットにオススメの名著。

 

あたらしい未来を作るのは、いつでも、新しい技術でした。

この技術を生み出し、操り、夢を見る人、夢を形にする人が、何を考え、どんなエキサイティングなことに取り組んでいるのかを知ることで、

未来がどんな世界になるのか、親は何を準備しておけばいいのか、子育てにどう向き合えばいいのか、

こういった大きな問いについて、考える手がかりになると思います。

 

19世紀後半にイギリスで産業革命が起きて以来、工業化の波は、否応なく世界を席巻しましたよね。これは史実。

そして今、「第4次産業革命」が進行中と言われていますが、これについて、生活のなかで実感を伴って感じている方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか?

ふだんの生活のなかでは、それほど大きな変化は感じていない方のほうが、今はまだ、多いのではないでしょうか?

 

それは、AI社会で起きている変化が、指数関数的(エクスポネンシャル)だから、と説明されています。

エクスポネンシャルな変化は、最初のうちは変化が小さくて、見えにくいけれど、短期間のうちに、急成長・急上昇して、広範囲に広まり、既存の体制や市場を破壊し、世の中を、一気に変えていくのが特徴です。

一度はじまった変化の波は、破壊的技術革新となって、大企業をも呑み込んでしまいます。

 

近い未来に、日本も、否応なく席巻されるであろう、この大きな変化について、未来のカリスマ御三方の活動を知ることで、わかることも多いと思います。

 

[voice icon=”http://riketama.info/wp-content/uploads/2017/07/c221e976d15d360d2ca2204715b5b6c2.png” name=”なごみ” type=”r big”]では、未来をつくる、注目のカリスマ3名のご紹介でーす[/voice]

カリスマ未来人ベスト3

大注目の未来学者:レイ=カーツワイル氏

 

「2045年にシンギュラリティが起こる」と、はじめに予測した未来学者が、レイ=カーツワイル氏です。

NY生まれで、ユダヤ人の父親を持つ彼は、「小さな頃から、父親譲りの記録の収集癖があった」と、自著で語っています。この癖が、のちに情報学への興味の礎となり、AIの研究開発につながったのだそうです。

現在は、Google社で、機械学習で自然言語処理の開発を担当し、2008年には、米シリコンバレーに、「シンギュラリティ大学」を共同設立しました。

主な著書(邦訳)は、『シンギュラリティは近い』で、『ポスト・ヒューマン誕生』のエッセンスを集めた簡易版となっているので、初心者にもオススメです。

バリ文系オトナ女子のなごみが、最初に彼の本を読んだ時には、一体何が書かれているのかさっぱりわからず、(-_-;)、咀嚼するのに、えらい時間がかかりました。2回読みましたが、まだ本当に理解してるのか自信がありません。

だって、イメージできないんですもん。。。

けれど、SF映画の『ゴースト・イン・ザ・シェル』『エクス・マキナ』を観たら、AIと共存する未来が、一体どんなことなのか、だんだんイメージできるようになりました。


[voice icon=”http://riketama.info/wp-content/uploads/2017/07/c221e976d15d360d2ca2204715b5b6c2.png” name=”なごみ” type=”r big”]映像の力ってすごい。。。唖然 [/voice]

これらの映画には衝撃的なシーンが多く含まれていますので、お子さまが大きくなったら一緒に観てあげてくださいね。

 

アメリカのカリスマ起業家:イーロン=マスク氏

 

日本ではあまり知られていないかもしれませんが、アメリカの週刊誌にはよく登場する、カリスマ起業家のイーロン=マスク氏。LIFE誌の表紙にもなった、ビリオネア(billionaire)です。イーロンマスクのTEDのプレゼン動画、驚きのアイディアがつまっていて衝撃的でした!

 

小さなIT企業を学生時代に起ち上げたのを皮切りに、電気自動車の「テスラ」、アメリカ・ロスアンゼルスの都市部の渋滞を解消するために起ち上げた、地下トンネル採掘・物流を行う「ボーリング」、火星を植民地化する宇宙開発の「スペースX」など、数多くの驚きのアイディアを発案し、まわりを巻き込んで実行していく、ホットな起業家です。

彼の所有する企業の時価総額は、Teslaが563億米ドル(約62兆円)、SpaceXが200億ドル(未上場なので推定、約22兆円)など、全部合わせたら、将来的に100兆円に届くのではないかと言われており、市場での期待度の高さが伺えます。

映画俳優のような甘いマスクで、冗談をまじえながら堂々とパフォーマンスをする姿は、まさにカリスマ!起業家として成功したければ、起きている時間ずっと働け!とかスゴイことを平気でおっしゃるのが面白い!

 

日本の魔法使い:落合陽一氏

 

ジャーナリストの落合秀彦氏のお子さんで、文系の祖父母・ご両親に育てられ、理系研究者兼アーティストになられた、「りけたま!理系子育て」ブログの希望の星、「現代の魔法使い」こと、落合陽一氏です。

2017年11月19日放送の「情熱大陸」(MBS)に出演して、さらに知名度がアップしました。

トレードマークの全身黒のファッションはイッセイミヤケ、主食はグミのゲーマーでもあります。

筑波大学で「デジタルネイチャー研究室」を持つ助教授である一方で、セカオワのMVにもコラボするなど、メディアアーティストとしても知られています。

彼が開発に取り組んでいるのは、宙に浮く物体、宙に浮く映像、どこからともなく聞こえる声、…。

どれも魔法のようですが、落合氏にかかれば、それは技術で実現可能なことの、ほんの一部です。

 

落合陽一氏の著書に、『これからの世界をつくる仲間たちへ』『超AI時代の生存戦略~シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト~』があります。

日本人だし、生きている時代背景が重なる部分があるからか、彼の著書は、比較的すんなりと、内容が頭に入ってきました。けれど、頭の回転がもの凄く速くて天才的なひらめきが溢れ出ているのが、彼の文章からもビシビシ伝わってきますので、付いて行くのが大変でした。。。

『これからの世界をつくる仲間たちへ』では、彼より年下のすべての人に対する愛情が、ちらほら見え隠れするので、中高生、大学生にもオススメしたい人生の指南書です。

また、ホウドウキョクの動画でも、落合陽一の勉強法「学問のススメ」が語られていて、とっても参考になります!

カリスマ未来人に共通する特徴


  • 理系の素養があり、おもしろがって突きつめる力がある

 

  • 身近な生活課題を、新しい技術で解決しようとしている

 

レイ=カーツワイル、イーロン=マスク、落合陽一。

ここに挙げた3名のカリスマ以外にも活躍中の理系出身者は大勢いて、これからもっと出てくると思います。

 

理系の素養があり、自分で解決したい課題があって、面白がって取り組める頭と体力があること。

これが、3名には共通しています。

 

とはいえ、イーロン=マスク氏の火星移住計画は、なごみには、まだあまり身近に感じられませんがね~(笑)まずは月面探査レースで、日本から唯一参加するHAKUTOを応援していきたいと思っています!

 

かなえたい夢は、最初からひとつに絞らなくてもいいのです。

実現可能性の高いものからスターウォーズのようなものまで、色々取り揃えて、並行して取り組んでいってもよいのだと、なごみは思いました。技術は、色々な方面に応用できますからね~。

 

親が子どもにしてあげられること

 

理系の素養を身につけさせてあげることが、まず第一です。

じつは、「現代の魔法使い」こと落合陽一氏は、なごみの身近な人と面識があり、彼とのお話で印象にのこったフレーズがありました。それは、

これからの子どもは、算数と理科をがんばった方がいい。

というもの。

 

シンプルですが、心に響く、力強いメッセージです。

彼のように、技術の最先端を走っている方だからこそ見える、未来の世界のかたちが、このメッセージの根底にあるのだと思います。



算数には高等数学も含み、理科は、物理とコンピュータに、その子の好きな化学や生物などをプラスして、とのことですから、高校まで継続して、理系の勉強を頑張れる、モチベーションのある環境に身を置くことが、お子さんにとっては、のぞましいですね。

大学入試は、学習において、最も高いモチベーションになるので、理系重視の大学入試へと改革されていくことを、切に願います。

2020年の大学入試改革については、こちらの記事をご参照ください。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

一人でも多くの子どもたちが、人生100年時代をハッピーに生きられますように!

 

AIが人間を超える「シンギュラリティ」とは?いつ起こる?何に備えればいい?

AIの進化が、ほぼ毎日のように、テレビのニュースや新聞の一面を飾るようになりましたね。

アルファ碁の勝利、AI棋士の活躍、…etc.

目的を限ったケースでは、AIの知能は、すでに人間を超えています。

 

それに合わせて、「シンギュラリティ」という言葉も、現実味を帯びて来たのか、いろいろな場面で、目にするようになりました。

 

でも、シンギュラリティと言われても、???な方が、まだ少なくないと思います。ぶっちゃけ、なごみもよくわかっていません。(^-^;

 

しかも、シンギュラリティの提唱者であるレイ=カーツワイル氏も、

シンギュラリティが実際に起きた場合の未来について、「わからない」とコメントしています。

 

えっっっ!!!

 

カーツワイルさんがわからないなら、私みたいな一般ピーポーがわからないのは無理ないか~!(笑)

 

ただ、シンギュラリティの引き起こすであろう変化を知らないまま、AI社会の100年ライフを生き抜くことはできない、

という意識だけは、持てるようになりました。

 

人間がやってきた簡単な仕事が、AIに置き換えられる未来は、

近いうちに必ずやって来ることは、いくら変化を拒んでみても、避けられないことのようですから、

 

少なくとも、子供たちが、じぶんの将来のためにする努力が、まったくの無駄にならないようにするために、

シンギュラリティについて、保護者ができるだけ深く理解し、

プレ・シンギュラリティとポスト・シンギュラリティの時代についての未来予測を踏まえた上で、

のぞましい進路や職業を選ぶことができるような環境を、つくって参りたいと思います。

 

シンギュラリティとは?

 

ソフトバンクグループの創業者、孫正義氏が「見たい」と言っていた「シンギュラリティ」とは、

科学的な専門用語で、「技術的特異点」と訳されます。

でも、カタカナで書かれた横文字の専門用語は、英語が母国語ではない日本人には、

言葉を聞いただけでは、意味が想像できませんよね。

 

もとの、singular の意味は、・・・

(形)ただひとつの、唯一の/単数形の/非凡な、珍しい/通常や予測を超えた、並外れた

 

singularityは、singularの名詞形で、意味は、・・・

(名)風変り、異常、特異性、単一、単独、(天文学用語で)ブラックホールを形成するという特異点

 

このように、元の英語での意味を理解することで、AIの世界でいう「シンギュラリティ」が、

どれほど珍しく、尋常じゃなく、特別なことかが、なんとなく、感覚でわかってくると思います。

 

 

シンギュラリティに向けた各国の取組み

 

 

AI(人口知能)が人間の脳を超える、技術的特異点に到達する日。

それは、目的を限定したアルファ碁のようなAIではなく、

イメージ的には、アンドロイドなどの汎用型自律式AI=電子人間のことを指します。

もしかしたら、実態を持たないプログラムで、SF映画の黒幕のような存在なのかもしれません。

 

欧州議会では、すでに、電子人間の法的責任や課税についての検討がなされ、

来るべきポスト・シンギュラリティの時代に、人間とAIが共存するための準備が、

急ピッチで進められています。

 

一方で、日本では、まだ、シンギュラリティの認知度が低く、

社会全体のマインドチェンジがなされていません。

ただ、鉄腕アトムやドラえもんなど、人間に友好的なロボットと暮らすマンガに、

子どもの頃からの親しんできた日本人は、

ロボットと共存するイメージの醸成は、出来ていると言われています。

 

 

シンギュラリティはいつ起こるの?人間の仕事は奪われる??

 

シンギュラリティが起こる背景には、テクノロジーの「エクスポネンシャル(指数関数的:exponential)」な進化が挙げられます。

それは、デジカメの登場が、コダック社の写真フィルムを葬ったように、

つぎに、スマホの登場によって、カメラはアプリのひとつになり、カメラ自体が消えていこうとしているように、

既存の商品や市場の破壊を伴う、「破壊的イノベーション」を引き起こしています。

現在でも、Uberがタクシー業界や自動車産業そのものの脅威となり、

Air b&bがホテル業界の脅威として、台頭してきています。

 

AIやナノ素材、シェアリングエコノミーの進化がもたらす破壊的イノベーションが、

今後も、現在の産業に大きな影響を与え、時に破壊することは、十分に考えられます。

 

では、シンギュラリティは、いつ起こるのでしょうか?

 

それは、2045年ごろ、と、未来学者のカーツワイル氏は予言しました。

 

今(2017年)から28年後のことだそうです。

保護者は、60代~80代の高齢期ですが、まだ生きてますよね!(^-^;

見れてしまいます、シンギュラリティが来る日を。。。

 

今の子供たちは、と言うと、ちょうど働き盛りの30~40代です。

 

この時になって、何の備えもなく失業なんてことになれば、生活が成り立たなくなってしまいます。

だから、まだ学校では教えてくれませんが、この事態に備えて、

思考が柔軟なうちから、ご家庭で、お子さんとともに、準備を始めるのがいいと思います。

 

<オススメ記事> 2030年にふえる仕事、新しい仕事とは??

 

 

また、「プレ・シンギュラリティ」と呼ばれる、シンギュラリティの前兆は、

2030年頃に起こると言われています。

この頃には、日本社会も否応なしに、対応を迫られていくのでしょうね。

 

シンギュラリティを理解するのには、前述の「エクスポネンシャル」な技術革新と、

「エクスポネンシャル」な世界的規模の巨大企業の活躍についても、知っておく必要があります。

それに関しては、また後日、改めて、まとめてみたいと思います。

 

ふだんの生活にも、確実に浸透しているエクスポネンシャルな変化は、

今が働き盛りのパパさん・ママさんも、知っていると、役に立つかもしれません。

 

100年ライフに向けて、色々と考えることがあり、もちろん不安もありますが、

防災と同じで、備えあれば憂いなし。お供えあればうれしいな!です。(^^)

 

親子でしっかり準備して、第四次産業革命(インダストリー4.0)の荒波を、

指針をもって、乗りこなして参りましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

2030年にふえる仕事、新しい仕事とは??

こんにちは、理系子育て案内人のなごみです。AI社会での100年ライフを、子どもたちがハッピーに生き抜くことができるように、理系のたまご育てをしています。

 

2030年になくなる仕事、のこる仕事について、以前の記事でお伝えましたが、今回は、これから需要が見込めそうな、いわゆる、ふえる仕事と、まだ登場していない新しい仕事についての記事です。

2030年にふえる仕事、あたらしい仕事

 

 

(順不同)

 

・ロボットやAIを作る、設定・管理する、トラブルに対処する仕事

・IoT社会で、ハッカーに対処する仕事

・都市のインフラのスマート化を進める、システムインテグレータ

・デジタル都市農業家

・ビットコイントレーダー、ビットコインをわかりやすく説明する仕事

・グローバル人材市場においての人材を確保するために、魅力ある企業文化をつくる仕事

・SNSセルフプロデュースコンサルタント

・アバタークリエイター

・ライフコンサルタントなど私的なアドバイザー

・介護ロボット操作・管理員

・遺伝子治療の従事者(医師、薬剤師、研究員含め)

・社会企業家(貧困地域などでの社会貢献と本業を両立させるワーキングスタイル)

・ミニ起業家

 

 

AIの進化によって、ふえる仕事、新しく生まれる仕事も、あるんですね。

 

[btn class=”bg-yellow big lightning”]

これらの仕事の特徴は、AIやロボットを作る側だったり、使う側だったりすること。ITを駆使できること。人の役に立つこと。

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むしろ、今挙げた仕事以外に、数多くの仕事が生まれる可能性は、十分あります。

 

ポケベルが誕生した時代に、思春期を送った身としては(年がバレますが。笑)、小学生がスマホを持つ時代が来ることを、当時は予想すらできませんでしたから、AI普及後も、同様の時代錯誤感を味わえそうです。

 

『雇用の未来』で有名な、David Autor准教授が、TEDのプレゼンテーションで指摘していたように、

産業革命以前の農業従事者(当時のメインの職業)の数より、現在の勤労者数の方が、遥かに多い。

しかしながら、トラクターの出現は、当時、農家の仕事を奪うとして、労働者の脅威とみなされていたんですって。

たしかに、農業のスキルしか持たない人にとっては脅威ですが、他の新しいスキルを身につけていれば、チャンスはいくらでもあります。

時代に合った技術・スキルを学び、自分を強化し、変身し続けることで、一生食べていける仕事に就くことができます。

 

<参考記事>AI社会で食べていける大人に育てる!世界が求める10のスキル

 

新しい仕事のベースになる知識として欠かせない、理系の素養がないと、低賃金の仕事に甘んじることになりかねません。

 

もちろん、仕事を選ぶ際に、お金だけが大事な要素ではありませんが、

100年ライフでは、年金に頼れない人口構成の先進国が増え(日本はそのトップランナー!)、自分自身を養っていくのに、ある程度、効率よく稼がないといけませんからね。

[voice icon=”http://riketama.info/wp-content/uploads/2017/07/c221e976d15d360d2ca2204715b5b6c2.png” name=”なごみ” type=”r big”]がんばれ、理系のたまごたち!![/voice]

 

 

さて、お子さんの潜在能力が無限大なのは、周知のとおりですが、親御さんご自分は、いかがでしょうか?

もう年だから、なんてあきらめていたなごみですが、大人になった自分の集中力を、もう一度、信じてみようかな~?なんて、おもったり、おもわなかったり。

 

 

社会人の学びなおしをサポートする通信講座、web-learningなど、安価でアクセスしやすい学びの場を探し、

もう一度、学生に戻って、遊ぶように学んでみたら、どんな変化が待っていることか!たのしいことが起こりそうな予感大です。



2030年にふえる仕事の特徴として、社会の課題(ニーズ)を、AIやロボットで解決する(満足させる)ことに重点が置かれますので、それに必要になってくるのは、なんと言っても、理系の素養!!

プラスして、コミュニケーションスキルや、健康なからだアイデアを発想する柔らかい頭など、大人も子どもも、様々な21世紀型スキルを身につけておくことが、望ましいです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

あなたのお子さんは大丈夫?雇用の未来:2030年になくなる仕事、のこる仕事

『雇用の未来』 --- この論文、今、世界中で話題になっていますよね!

理系のたまご育て「りけたま!」ブログでも、大注目のこの論文。

もうお読みになりましたか?

 

雇用の未来は?

 

なごみは、TEDスーパープレゼンテーションでの講演をテレビで観て、この論文を、知りました。

 

ベストセラーになったビジネス書籍『LIFE SHIFT』に次いで、衝撃を受けました。

 

オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授によって発表された
『(原題)The Future of Employment: How susceptible are jobs to computerisation(2013)』では、

簡単に言うと、近い将来、なくなる仕事とのこる仕事が、示されました。

 

つまり、AI化される確率がどれだけあるか、というもので、702種の職業を対象としています。

 

日本では、野村総研が、オズボーン准教授と共同研究の形で、特に日本社会への影響について検証した共同論文に、参加しました。

日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に ~601種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算~
(2015年12月02日、株式会社野村総合研究所)

 

AIが人間の仕事を奪うだなんて、・・・!

まるで、SF映画のようですよね。

でも、実際、一部のファミレスや回転ずしチェーンでは、セルフオーダーできますし、スーパーでもセルフレジが置かれています。

アマゾンのコンビニが普及するのも、時間の問題です。これ、かっこいいなと思いました。動画見ましたか?

商品を手に取って、お店を出るだけ!お金を出すこともなく!

 

話がちょっと逸れましたが、( ´艸`)スミマセン!

要するに、機械が学習・実践できる作業は、人手不足だし機械がやりますよ、というお話です。

 

 

2030年に、なくなる仕事

 

(順不同)

小売店販売員、レジ、受付、事務(医療、行政、学校含む)、
経理、パラリーガル、下級公務員、ブローカー、
単純作業員(製造、梱包、組み立て、清掃)、
駅員、バス運転手、タクシー運転手、
新聞配達員、郵便配達員、…etc.

 

あなたのお子さんや、万が一、このような職を目指していたら、小さいうちに、ほかの世界を見せて、あこがれや興味の幅を広げて、食べていける職に就けるよう事前に誘導する方がいいでしょう。

上記のような職種は、AI搭載ロボットが、人間の代わりにやってくれますし、もしこれらの仕事が残っていたとしても、低賃金化は、避けられません。

 

 

2030年に、のこる仕事

 

つぎに、2030年以後も、食べていける仕事について、希望をもって(笑)、見ていきましょう。

それは、

  • コンピューター化される確率の低い職種
  • 人としての専門性や経験、知恵がものをいう仕事

 

ロボットにはできない、高度なコミュニケーション、クリエイティブな提案、新しい発想、癒し。

 

もちろん、今まで通り、会社員はふつうに存在していると思います。

一流企業の規模は、今後、ますます大きくなっていくと予想され、そこでリーダーシップを発揮して、複雑な人間関係を統率するマネージャー役は、コンピュータやロボットに、代わりは務まりません。

それ以外の職種については、以下をご覧ください。

 

(順不同)

医師、獣医師、看護師、コンサルタント、
デザイナー、アーティスト、スポーツ選手、
映画監督、ゲームクリエイター、テレビタレント、
ミュージシャン、芸能マネージャー、
レストランオーナー、カウンセラー、美容師、
マッサージ師、セラピスト、ツアーコンダクター、
教師、保育士、介護士、理学療法士、薬剤師、
研究員、ITインテグレータ、ソフトウェア開発員、
警察官、ゴミ収集員、建築作業員、庭師、配管工…etc.

 

芸能やスポーツは、今も昔も、一握りの成功者を生む世界ですね。

また、対人サービスが中核になる仕事は、今後も、のこり続けます。

ブルーカラーでも、反復作業ではなく、パターン認識を必要とする仕事(ゴミ収集など)は、AIの進化速度が指数関数的とは言え、しばらくの間は、代替されないようです。

医師と薬剤師に関していえば、医学の進歩により、遺伝子情報工学ナノテクノロジーが、病気の解明・治療方法を劇的に変えていくなかで、医学・薬学プラスアルファの知識が求められていくようになるでしょう。

 

余談ですが、。。。

市場アナリストや、弁護士、会計士など、いま現在、高給のお堅い仕事が、「のこる仕事」リストに載っていないのが、気になります。。。

これらの職種では、これから淘汰がはじまっていくでしょう。

顧客の求める付加価値の高いサービスを、提供できるかどうかが、今まで以上に、重要になります。

 

未来のことは、すべて予測できるわけではありませんが、できることなら、お子さん達には、食べていけそうな職種を、自然な形で、目指してもらえるといいですね。

 

次回は、「2030年にふえる仕事、新しい仕事」について、お伝えします!

 

どうぞお楽しみに~。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。