AI時代に食べていける子を育てる方法~世界がもとめる10のスキル

シンギュラリティにより職をうしなうことを恐れるより、AI社会で求められる人間らしいスキルを磨き、小さな頃から準備して、AIもロボットも、使う側になること。

AIとロボットを使って、社会に変革をもたらす人材になること。

これが、21世紀型スキルの真骨頂。

 

こんにちは、理系子育て案内人のなごみです。

AI社会での人生100年時代を、子供たちがハッピーに生きぬけるように、今、大人がしてあげられることを、日々考え、理系のたまご育てを実践しています。(*^^) (ブログについてをご参照ください)

今回は、子供の理系子育ての指針を考えるにあたって、世界経済フォーラムの「求められるスキルトップ10(仕事編)」を参考に、投資銀行エリート層に代わる新たなエリート層、「クリエイティブ・クラス階層」を目指す子どもが、身につけるべき21世紀型スキルトップ10を、なごみの翻訳・意訳にて、母親目線でご紹介します。

 

AI社会の到来で不安な気持ちになるワケ

 

IoT化であらゆる物がネットにつながり、AIと共に暮らすのが当たり前な、近い未来ーーー。

AIがヒトの仕事を奪う日が迫りくる恐怖が、日に日に、大がかりに宣伝されて始めていますが、学校で習うことができるスキルと、これからの時代に必要なスキルの間に、大きなギャップがあるという現状。

これが、ひとびとが不安になる原因です。

このギャップが解消されれば、不安は消えて、人生100年時代もAI社会も、こわいものナシ!

 

では、どうすればいいのか?

[voice icon=”http://riketama.info/wp-content/uploads/2017/07/c221e976d15d360d2ca2204715b5b6c2.png” name=”なごみ” type=”r”]そのこたえを探しに、世界経済フォーラムをのぞいてみるよ![/voice]

世界が求めるスキルTop10(お仕事編)

では、世界経済フォーラムが、2016年に発表した「2020年に必要とされるスキルTop10」を見てみましょう。

 

2020年に必要とされるスキルトップ10

1.複雑な問題解決(Complex Problem Solving)

2.批判的思考(Critical Thinking)

3.創造性(Creativity)

4.人材マネジメント(People Management)

5.他者との調整(Coordinating with Others)

6.感情的知性(Emotional Intelligence)

7.判断・意思決定(Judgement and Decision Making)

8.サービス志向(Service Orientation)

9.交渉(Negotiation)

10.認識の柔軟性(Cognitive Flexibility)

出典元:『雇用の未来』報告書、世界経済フォーラム2016

 

2015年のトップ10と比べると、2020年のトップ3は、

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1.複雑な問題解決(Complex Problem Solving) ⇐ 1位のまま

2.批判的思考(Critical Thinking)   ⇑ 4位から2位へ

3.創造性(Creativity)   ⇑ 10位から3位へ

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1位の複雑な問題解決は、5年前と変わらず、最も重要なスキルと位置づけられています。

2位の批判的思考能力は、4位から2ランク上昇しました。

3位の創造性は、よほど重要なスキルとみなされるようになったためか、10位から7ランクもアップしました。

 

「21世紀に必要とされるスキル10」でわかること

これからは、クリエイターの時代″です。「クリエイティブ・クラス」なんて呼ばれています。

この「クリエイティブ・クラス」を目指す若者が、これからどんどん増えていくのだとか。

仕事のおもしろさ、やりがい、自分が幾ばくか世界を変えている感、安定した高収入が得られるのは、これからは、この階層になるからです。

 

たしかに、大企業に属していなくても、工場がなくても、個人が自宅で、ゼロから新しいものを作りだし、具現化することが、ネットの普及と3Dプリンターと素材の進化によって、可能になりつつありますよね。

みんなが、低コストで、クリエイターになれる時代。

これによって、デフレはもっと進むはずです。

 

そして、もう一つ、なごみが注目したのが、こちら。

[btn class=”bg-yellow big lightning”]6.感情的知性(Emotional Intelligence)[/btn]

2015年のトップ10には入っていなかった「感情的知性」が、6位にランクイン!

「EQ(こころの知能指数:Emotional Intelligence Quotient)」と言い換れえば、なじみがあるでしょうか。

4位の「人材マネジメント」、5位の「他者との調整」、9位の「交渉」も、相手とうまくやる能力なので、EQ関連項目が4つも入っていることになります。

 

食料問題、環境問題、エネルギー問題、収まらない内戦に押し寄せる難民問題…などなど、すぐには解決できず、色々な言い分がある、複雑な問題が山積みの21世紀では、他人とうまくやっていく能力、仲良くしながらも自分の利益を主張し合う交渉能力が、とても重要なんですね。


日本人の場合は、ここに、[btn class=”bg-yellow big lightning”]英語で、相手と対等な良い関係を築く能力[/btn]もプラス!

。。。デカいの来ちゃいましたね。

当分の間は、世界の共通語である英語でのコミュニケーション能力も、必要不可欠になります。翻訳こんにゃくができるまでは…

 

では、大人になってから困らないようにするために、ちいさな子供たちには、何を、どうやって、教育していけばよいのでしょうか?

簡単な問いではありませんが、お子さまの身に、近い将来、必ずふりかかることですから、真剣に考えていきましょう!

 

子どもが身につけるべき21世紀型スキルTop10

[btn class=”bg-yellow big lightning”]

〇 読み書き

〇 計算、空間把握能力

〇 科学(STEM)探求

〇 ICTリテラシー

〇 問題解決のアイディアを想像する力

〇 コミュニケーション力

〇 リーダーシップ

〇 クリエイティビティ

〇 根気

〇 協調性[/btn]

まず、[btn class=”bg-yellow big lightning”]「科学」「ICTリテラシー」[/btn]については、あくまで基礎的なスキルとして、「読み書き計算」と同列です。だから、今までのやり方では、基礎的な学力の積み上げが、足りなくなってしまうのです。

これが、なごみが理系子育てを提唱しているゆえんのひとつです。

 

次に、[btn class=”bg-yellow big lightning”]「問題解決のアイディアを想像する力」[/btn]ですが、これは、受動的な講義形式の授業では生まれません。

学校の先生たちも本気で取り組み始めていらっしゃるアクティブ・ラーニングの導入が、今の教育を、大きく前進させていくでしょう。

 

そして、大人の世界でも重要とされている感情的知性(EI)を育てるために、

[btn class=”bg-yellow big lightning”]「コミュニケーション」「リーダーシップ」「クリエイティビティ」「根気」「協調性」[/btn]

を醸成します。

 

今までは、学生個人の性格の育成については、「暗黙知」として見なされ、社会的に望ましいことではあるけれど、明確に指導されることは、特になかったように思われます。

でも、これからは、のぞましい性格を育て、子供ひとりひとりのEQ(感情のIQ)を底上げする新カリキュラムの実証研究が、教育現場では、盛んに行われていくことでしょう。どんどんやってほしいです。

 

あと、[btn class=”bg-yellow big lightning”]「英語」[/btn]ですね。島国の日本人にはハードルが高いですが、英語の必修化は2020年から始まります。



いちばん大切な人間のスキルとは

これは、『現代の魔法使い』落合陽一氏が指摘していたことと重なりますが、

<参考記事>AI社会で話題のカリスマ未来人ベスト3!レイカーツワイル、イーロンマスク、落合陽一

じつは、これまで挙げてきた10の21世紀型スキルを上回る、もっとも大切なスキルがあります。それは、

[btn class=”bg-yellow big lightning”]「自分が何をしたいのか、社会をどのように変えていきたいのか、誰の役に立ちたいのか?」を自分自身に問いかけ続けて、自分しか出せないオンリーワンの答えを見つける力[/btn]

それさえ明確になっていれば、何の道を選ぶにしても、モチベーションを持って、やり進めることができますし、お子さまの意志そのものが、AIに奪われることはありません。

日頃から、アンテナをたくさん広げて、お子さんが興味を持てることを見つける手助けをできるのは、子育ての最高の醍醐味のひとつ。その子らしい人生を歩めるようになってもらえたら、万々歳です。

学校に宿題に習い事に塾に、ただでさえ忙しい子供たちの生活ですが、社会の変化についていこうとすると、おうち学習の重要性が増してきます。ますます忙しくなっいっちゃいますね。

ですが、子どもを信じて、タフなこころと体と知性を身につけられるよう、力を引き出してあげられたらなと思います。

 

そして、できれば、子供だけじゃなく、まだ人生半分のこっている、われわれ親世代の再教育も浸透したらいいなーと思ってます!人生100年時代構想会議では、リカレント教育が提起され、会議では長い時間を割いて話し合われたようです。



来るべきAI時代、お子さまも、大人も、おもしろい人生を生きられますように!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。