今の子どもたちが、人生100年時代をハッピーに生きていく力をつけるためには、理系の素養だけでなく、英語でのコミュニケーション能力を養っておくことが、より一層、大切になります。(ブログについて)
日本国内でも、外国人と一緒の空間に居ることが増えました。電車や駅、レストランでも、よく見かけますよね。
2020年に小学校で英語が必修科目となって、成績がつけられるようになります。近い将来のことも未来のことも考えると、子ども達には、なるべく早く英語に慣れていってもらいたいですよね。
なごみ家では、多忙な子ども達を英会話教室に通わせる代わりに、おうち英語を実践中です。その一環で、夜寝る前に英語の絵本の読み聞かせをしています。英語を聞く耳を育てること、ボキャブラリーを増やすこと、そして何より、おはなしを楽しむことを目指しています。
[voice icon=”http://riketama.info/wp-content/uploads/2017/07/c221e976d15d360d2ca2204715b5b6c2.png” name=”なごみ” type=”r big”]We Love our Storytime in PJ! Yey!! (パジャマでおはなし読んでもらうの大好き!)[/voice]
結論から言うと、英語絵本の読み聞かせは、やった方がいい。気軽にできるし、やっておいて損はないです。
英語絵本をおうちで読み聞かせるメリット
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・すぐに始められる
・継続しやすい
・お金がかからない
・親子で触れ合える[/btn]
おうちで英語の絵本を読み聞かせるメリットは、すぐに始められ、長く続けられる手軽さにあります。
それに、習い事とちがって、かかるのは書籍代のみ。図書館で借りてくれば無料です。
やみくもに英語環境を与えても、子どもの心に響かなかったら良質な刺激にはなりませんが、ご家族で英語をInputする時間を取り入れることで、子どもが好きかきらいか、快か不快かを、親が見極めながら、お子さまの英語に反応する耳と前向きな気持ちを養うことができます。
そもそも、言語のリズムや発音は、小さな頃から、家族や先生、友達など
身近な人たちが話しているのを聞いて(Input)、自分も会話に参加したくなって(つよい動機)、自分から発語すること(Output)
で、13歳までをピークとして、身につくことがわかっています。
13歳を過ぎると、母語以外の音を聞き分けたり発音したりするのが難しくなるため、中学校の英語科の授業ではじめて英語に触れる環境では、英語習得のハードルが高くなるのは仕方ないことです。
バイリンガルを目指すなら、言語習得のゴールデンエイジである0歳から小学生までの期間を逃さずに、定期的に英語シャワーを浴びせてあげましょう。
英語シャワーと言っても、週1回の英会話教室だけでは忘れてしまったりお子さんによっては拒否反応を示したりて、あまり効果が見込めません。英語CDをかけ流すという方法もありますが、経験上、子どもは感動しないから興味を持って聴きません。(それでも無意識のうちに右脳に入るのでOKという説もあります。)
けれど、親御さんの優しく明るい声なら、子どもは喜んで聞きたがります。興味を持ちます。
中学生になったら、親子で触れ合う時間はめっきり減っていくそうなので、小学生までがチャンス!夜寝る前の英語絵本の読み聞かせで、親子でふれあういい思い出をつくりましょう♪
英語の絵本をひらいていると、ついついスペルやフォニックスを教えたくなってしまいますが、寝る前のStorytimeの時間は、そこはこらえ気味にして、ウィットに富んだ面白いお話自体を、親子で楽しむようにしましょう。
同じフレーズを何度も繰り返すお話が、子どもにはウケます。オチが一定だと、安心するんでしょうね。わたしたちが鉄板ギャグについつい笑ってしまうように。^^
英語絵本の読み聞かせをはじめるタイミング
英語の絵本の読み聞かせは、何歳ではじめても、早すぎる、遅すぎる、ということはありません。
思い立ったが吉日。英語の絵本をゲットした日から、いつからでも始められます。
ただし、小学生の低学年までに導入しておかないと、だんだん他のことで忙しくなり、時間が取れなくなってきます。
ご家庭に、まず、3冊の英語の絵本を用意してください。その中で、子どもの反応がいいものを見極め、本選びに活かしましょう。
年齢別読み聞かせのコツ
- 赤ちゃん期(0~3歳): 0歳から3歳までの子どもの脳は、語学習得のまさに天才。脳の神経細胞(ニューロン)同士の接合部(シナプス)が急成長し、3歳までで約80%が出来上がります。この時期に大切なのは、インプット。赤ちゃんが起きてごきげんにしている時間に、隣同士に寝転がったりお膝に座らせたりした体勢で、ボードブックタイプの本を読み聞かせてあげましょう。字が大きく、リズム感がよく、絵がカラフルで、お子さまの反応が良かった絵本を5冊程度えらび、お気に入りをくりかえし読んであげましょう。2~3歳は自分の主張がはっきりしてくるので、親子でのStorytimeは、お子さんに半分リードさせてあげて、上手に持ち上げるのが、興味が長続きするコツです。
- 幼児期: 3歳までに80%まで育った大脳が、6歳までの3年間でさらに成長し、90%が完成します。この時期は、感情面で大きく成長を遂げる時期でもあり、コミュニケーションが双方向になり、ストーリーをある程度理解できるようになるため、わかりやすい展開のみじかいおはなしを選びましょう。また、感性を豊かにする美しい絵は、情操教育の良い材料になるので、自然や生き物を細部まで表現した作風のものも、1冊は取り入れてあげましょう。
- 小学生: 小学生ではじめて、英語絵本の読み聞かせをする場合は、いきなりK-1(小学1年生)向けの英語の本を読んであげても、意味が分からなくてコンプレックスを感じてしまって逆効果になる恐れがあるので、思いきって、赤ちゃん用の絵本からはじめてもいいと思います。だって、英語に関しては、まだ生まれたての赤ちゃんのようなものなのですから。その場合は、ママがやさしい声でスキンシップをしながら、読み聞かせてあげましょう。そして、お子さんの成長に合わせて、だんだん段階を上げていきましょう。私立小では小1から、公立小でも小3~4年生から英語の授業が学校で始まるので、英語の必要性を、子どもの方でも身をもって感じるため、やる気や興味を持ちやすくなるという点では、幼児期よりも進めやすくなります。
それでは、アメリカで出産・子育てを経て、日本でおうち英語をつづけているなごみが厳選した、子どもがよろこぶ英語絵本ベスト5を、紹介させていただきます。親子でいっしょに楽しめる本が、見つかりますように♪
子どもによみきかせたい英語の絵本ベスト5
第1位 Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?(くまさん、くまさん、何見てるの?)
世界的に有名な絵本作家、エリック=カールの絵は、色が鮮やかで、字が読めなくても、絵本を眺めるだけで、子どもの脳にいい刺激を与えてくれているような気がします。だって、馬は青いし、猫は紫だし、斬新!!
お子さまが4歳以下なら、薄い紙のペーパーバックより、ボードブックタイプが、めくりやすいし破れにくいので、オススメです。
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★よみきかせのコツ★
きらきら星に似たメロディーに乗せて、歌うように読むとGOOD!
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ペーパーバックタイプなら、CDがついているこちらのバージョンもあります。
耳に残るメロディーなので、お子さまと一緒に聞いているうちに、おとなもだんだん覚えてきます。
お子さんのライバルになってあげて、お風呂の中などで、次は何の動物だったっけ?クイズをしても、楽しそうですね。
小学校で、まわりのお友達が徐々に英語を習い始めたり、授業で簡単な英語を取り入れ始めたりしたタイミングも、読み聞かせを始めるには、いい機会です。
0~5歳児向けの絵本ではありますが、英語の初学者にとっては、いちばん簡単でわかりやすい教材となりますし、さいごに教室のシーンが出てくるので、小学生のお子様にも楽しめます。
第2位 The Very Hungry Caterpillar(はらぺこあおむし)
またまたエリック=カールです。日本語版の絵本は有名だし、キャラクターグッズと赤ちゃん向けのおもちゃのカテゴリーでは、もはや一大勢力といえる「はらぺこあおむし」。
ボードブックタイプのこちらの英語の絵本には、読み聞かせにぴったりのしかけがあります!
それは、何かというと、中ほどに出現する丸い穴。
りんご、オレンジ、いちごと、様々な食材を食べ歩くグルメなあおむしですが、食べたあとにできる形跡が、その穴の正体。
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★よみきかせのコツ★
食べているときのあおむしは、ママの人差し指で表現しちゃおう。
穴を食べ進めているときは、”Yum, yum, yum, yum, yum, yum, yum, …”と、高速で「ヤムヤム」言いながら、あおむしと化した人差し指を、穴にぐいぐい入れ込むと、子どもは喜んでマネするよ~
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小学生のお子さんには、数字や、食べ物の単語に、意識がいくように読んであげるといいですね。好きなおやつが出てきたら盛り上がります。
第3位 The Little White Duck(白いあひるの子)
こちらの”Little White Duck”は、日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは、幼稚園や図書館でのStorytimeの常連。
あひる、かえる、虫、へびの鳴き声が出てくるし、切れ切れの単語だけでなく、英語の自然な文章がまるごと聴けるので、”Brown Bear”では物足りなくなってきたようなら、こちらを導入しましょう。
[voice icon=”http://riketama.info/wp-content/uploads/2017/07/c221e976d15d360d2ca2204715b5b6c2.png” name=”なごみ” type=”r big”]この絵本の魅力は、何と言っても、歌。遊びごころたっぷりなお話とすばらしいメロディー![/voice]
ご興味があれば、下のYoutube動画を参考にして、歌えるようになると、さらに楽しいですよ~。
お子さまに、こちらの動画を見せてあげてもいいですね。^^
日本での知名度は低いですが、自然な英語の文の流れをInputできる点と、幅広い年齢層の子どもに適している点、そして本場アメリカでの人気、この3つを考慮して、第3位にランクインです!
アマゾンの商品リンクを上で紹介しましたが、品切れの場合もあるようなので、ご家族が渡米する機会があれば、おみやげに買って来てもらえるといいですね。
第4位 Excuse Me! A Little Book of Manners(しつれいしました!のマナー本)
最近、よく本屋さんでも見かけるようになった、こちらの絵本。うちには、ベネッセの英語教材のひとつとしてやって来ました。面白いうえに、マナーを重んじる欧米や日本社会で育つ子どもたちに、ぴったりの内容です。
お話に登場する小さな子どもたちが、生活のさまざまなシーンに合った短いフレーズを、ひとつずつ言っていきます。
とってもわかりやすい!
必要最低限のフレーズ、”Excuse me!” “No, thank you.” “Yes, please.” “Sorry.” などなど、英語の環境に初めて身を置く時に、身につけておくべき魔法の言葉(magical words)を、知ることができます。
*英語圏で生活するのに必要なmagical wordsは、こちらを参照してください。
⇒<参考記事>アメリカの幼稚園で習う5つの魔法の言葉とは?
簡単な英語で書かれているし、みじかいので、読み聞かせる親もラクです。早く寝かせたい時に、一冊だけ読んであげる約束なら、これが一番!感情をこめて読んでも、5分で終わります。最後にイイ感じに眠るシーンになるので、流れもばっちり。やっつけ感ありまくりですが、これは便利。(^-^;、
ポップアップブックになっているので、お子さまにページをめくらせてあげると、とっても満足すると思います。
第5位 Hop on Pop(ポップでホップ)
Dr. Seussの絵本は、アメリカの小学校の副読本にもなっており、特に、年々増加する、英語を母語としないけれどアメリカの小学校に通うESL(English as Second Languageの略)所属の子ども達に、英語の発音の仕方や簡単なスペルを学ばせるのに、最適な教材とされています。
実際、「P」「T」などの破裂音は、練習しないと、日本人はなかなか発語できません。でも、この絵本を読みながら、つばが前方20センチに飛んじゃうくらいの勢い(笑)で、発語し続ければ、だんだんと、自分の舌に感覚をおぼえさせることができるようになります。
発音の基礎だけでなく、Up/DownやIn/Outなどの基礎的な対語も学べるこちらの絵本は、子どもの英語の発音や意味の理解に役立っているように感じられるし、軽快なリズムと平易な英語が気に入ったのか、うちの子どもたちは、読み聞かせてほしいとしょっちゅう持って来ます。
Dr. Seussと言えば、”The Cat In The Hat”というネコのキャラが登場します。アメリカでは、テレビアニメや子供向けCMにも出てくる背高帽のデカ猫先生(と勝手に命名。笑)は、とっても有名です。日本人の子どもウケも良いですし。
そしてまた、このデカ猫先生の話しぶりは、まるでラッパー。韻を踏むのが得意なのです。
子どもが英語で詩作をする際に、いちばん最初に参考にしてもらいたい本は、こちらの3冊です。
シリーズ20冊のセットもあります。ABCブックをはじめ、おうちにいながらにして、アメリカの幼稚園や小学校低学年の環境を整えようと思ったら、Must Haveなシリーズ。大人買いです。内容は充実しており、日本で育った大人にとっても、読んでいて面白いと思います。
英語絵本の読み聞かせに最適な5冊を紹介させていただきましたが、お子さまの成長に、役に立ちそうなものは見つかりましたでしょうか?
[btn class=”bg-yellow big lightning”]<読み聞かせにオススメの英語絵本ベスト5>
・Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?
・The Very Hungry Caterpillar
・Little White Duck
・Excuse Me! A Little Book of Manners
・Hop on Pop[/btn]
日英バイリンガルを育てるには、なるべく早期からの継続的なInputと、Inputしたものを家族の前で気後れせずにOutputする機会、それに、家族と英語でコミュニケーションしながらふれあう時間が、とても大切です。
知識と感性の両面から、お子さまの英語力を育ててあげられるといいですね。わたしもそれを目指して実験&勉強中です^^
最後までお読みいただき、ありがとうございました。