人生100年時代に食べていける力を子供たちに!こんにちは、理系子育て案内人のなごみです。
中学受験を考えているかどうかに関わらず、知っておきたいのは、進学先の高校での、理数教育への取組み。
理数教育は、これからどんどん普及して、やって当たり前の教育内容になっていく流れかと思いますが、
理系子育て黎明期の今は、学校によって、カリキュラムに大きな差があります。
そんな中で、今注目されている、理数教育重視の高校「スーパーサイエンスハイスクール(SSH:Super Science High Schools)」を、ご存知でしょうか?
文科省に認められた教育カリキュラム・教員の質・研究施設を持つ、スーパーにサイエンスなハイスクールのことですよー!( ´艸`)
理系に強い高校、大学受験に強い高校、AI時代に食べていける理系の素養が身につく高校として、
今後、より一層、人気が高まっていくと、しいくいんは予想しています。
今回は、東京都内にある、理系を育てる高校「スーパーサイエンスハイスクール」について、まとめてみました。
スーパーサイエンスハイスクールとは
文部科学省が、全国の国公立・私立高校に、指定校になりたいかどうかおふれを出し、
各高校が応募し、厳正なる審査の上、みごと採択された学校が、
「スーパーサイエンスハイスクール(以下、SSH)」として、指定を受けます。
学校での実験や研究に関わる費用(機材や材料の購入費、教員や生徒の研修費用、招聘講師への講演料など)は、
さまざまな研究費の分配先を決める、国の機関である、科学技術振興機構(JST)が支援します。
つまり、国のお金で、手厚い、先端科学技術の教育が、受けられるのです。
平成14年度からこじんまりと始まったSSHですが、
認知度が高まるにつれて盛り上がり、予算も増え、平成25年前後に、一気に拡大しました。
現在は、全国に、なんと、200校も!
SSHに指定された高校に通う生徒は、
実験施設の整った高校で、白衣姿で理科実験に取り組みます。
そして、自分で好きな研究テーマを決めて、卒業までに実験して論文を書いたり、
短期留学先で、グループで考えたベンチャービジネスのアイディアを英語でプレゼンしたり、
宇宙開発や再生可能エネルギー、生物・医療などの、これから重要度がより高まる分野についてゲストスピーカーの話を聞けたり、
ノーベル賞受賞者が、学校で講演してくださったりと、
高校生活を通じて、エキサイティングな知的な刺激が、たくさん受けられます。
将来やりたいことがまだわからない年代の子ども達も、このように、チャンスの芽がゴロゴロしている環境なら、
自分が何に興味を持っているのか、どんな事を面白がれるのか、知るきっかけが得られそうです。
高大接続を進める一環として取り入れられた制度でもあるので、大学との交流もさかんです。
高校1,2年のときに、生徒の希望に沿って、全国各地の大学の研究施設を訪問したり、
高校生の研究そのものが、大学・大学院の研究室と共同で、行われることもあるそうです。
内容が専門的になればなるほど、特別な機材や演算用コンピュータが必要になるので、
そうなるのもうなずけますよね。
そこでの研究内容や学力・人柄が認められ、AO入試や指定校推薦枠で、大学に進学できる生徒もいるそうです。
東京都のスーパーサイエンスハイスクール一覧
東京都では、現在、国立4校、都立5校、私立3校が、計13校がSSHに指定されています。
そのうち、中学受験をして入学できる中高一貫校が、筑駒、学附国際、小石川。
私立の東海、文京、玉川は、中学からでも高校からでも、受験できます。
<国立>
- 筑波大学付属駒場中学校・高等学校(世田谷区)
- 東京学芸大附属高等学校(世田谷区)
- 東京学芸大附属国際中等教育学校(練馬区)
- 東京工業大学付属科学技術高等学校(港区)
<都立>
- 日比谷高等学校(千代田区)
- 戸山高等学校(新宿区)
- 小石川中等教育学校(文京区)
- 科学技術高等学校(江東区)
- 多摩科学技術高等学校(小金井市)
<私立>
- 早稲田大学高等学院(練馬区)
- 東海大学付属高輪台高等学校(港区)
- 文京学院大学女子高等学校(文京区)
- 玉川学園高等部・中学部(町田市)
SSHに指定されている高校は、英語教育も熱心なところが多く、
東京都教育委員会肝いりの「東京グローバル10(関連記事)」や、文科省肝いりの「スーパーグローバルハイスクール(SGH、アソシエート校含む)」に、SSHと同時に指定されている学校もあります。
いかがでしたでしょうか。
全国的に有名なトップ進学校から、大学へのエスカレータ進学はない国立大付属高、大学までエスカレータの私立校まで、さまざまな高校が、理数教育に積極的に取り組んでいるんですね。
将来有望な若者達と、志ある教員の方々のおかげで、日本の未来は、明るくなるかもしれませんね!(^^)w
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。