都立中高一貫校の受検日、2月3日は、すぐそこ。
私立中学受験とちがい、非常に高い受検倍率の、都立中高一貫校ですが、実際、どのくらい競争率が高いのでしょうか?
娘の通っている公立小で学級崩壊の予兆を感じて、もしもの時の補習目的で、なんとな~く選んで、通いはじめた近所の塾が、たまたま都立中高一貫校受検向けの塾だったことから始まった、わが家の都立中受。
「適性検査型テスト」という用語すら知らず、わたし自身が他県出身なこともあり、都内の学校情報・受験情報についてはズブの素人だったなごみですが、必要に迫られて、
娘の学力で受かる見込みのある学校はどこか?(切実…笑)
都立中高各校の受検倍率について調べました。
また、倍率だけでなく、
娘に合う学校、行きたいと思える都立中高一貫校があるかどうか?
を見極めるため、学校ごとの特徴と評判についても、わかる範囲で調べましたので、もしよかったら、学校選びのご参考にどうぞ。
まずは、気になる受検倍率から。ここで一気に、シビアな現実に向き合うことに。。。涙
都立中高一貫校の受検倍率一覧
- 白鷗 男 4.8 女 8.1
- 両国 男 8.1 女 8.1
- 小石川 男 6.3 女 5.5
- 九段(区内) 男 1.7 女 2.2
- 九段(区外) 男 6.1 女 9.0
- 桜修館 男 5.7 女 6.9
- 大泉 男 6.1 女 7.9
- 富士 男 4.7 女 4.8
- 武蔵 男 5.1 女 4.3
- 三鷹 男 6.4 女 6.6
- 立川国際 男 4.3 女 6.5
- 南多摩 男 4.8 女 5.5
(2016年一般枠募集状況、出典:東京都教育委員会ほか)
えーっっ??!!(◎_◎;) 目ん玉飛び出ました!!
都立中の受検倍率は、ふつうに5~6倍!!高いところだと、8~9倍にもなります。
私立中受験は、人気校でも、倍率は2~3倍なのと比べると、都立中の人気の高さがうかがえますね。
倍率が8倍だと、8人受けてトップの1人しか受からないって、ことですよね。マジ汗
言い換えると、倍率8倍=上位から12.5%以内が合格。
(千代田区立九段中等の区内在住者枠の倍率2倍は、例外中の例外なので、色を薄くしておきました。区内在住の方はラッキーですね♪)
学校によって、男女間の倍率が、格段にちがうところがあります。
たとえば、白鷗と立川国際は、男子は倍率が低め=比較的受かりやすい。
反対に、小石川と武蔵は、女子の倍率が低め=本当に受かりやすいのかしら?!都立中2トップですけど…
この場合は、数字の上では、と言う方が、現実に即しているかもしれませんね。
一般枠の募集人員は、各校とも、男女それぞれ60~80名と、狭き門です。
しかも、都立中高一貫校ができた当初に比べて、何も準備しないでとりあえず記念受験する児童は、今となっては少数派。
今は、ちゃんと2~3年間、受験勉強をしてきた子同士での、ハイレベルな競争です。
このような、受検倍率の高さを知って、都立中受に及び腰になった親御さんもいるのではないでしょうか?(私です、ハイ)
[voice icon=”http://riketama.info/wp-content/uploads/2017/07/c221e976d15d360d2ca2204715b5b6c2.png” name=”なごみ” type=”r big”]中学受験初心者の親御さんには、こちらの記事もオススメです。[/voice]
<参考記事>
センター試験がなくなるって本当?2020年の大学入試改革でだれとく?
AI時代に食べていける子を育てる方法~世界が求める10のスキル
つぎに、各校の特徴と評判をまとめましたので、お子さんが、心から行きたいと思える学校選びのためにご参考ください。
都立中高一貫校の特色と評判
白鷗
上野・浅草エリアで、日本の伝統文化を継承し、英語力を身につけて、日本の良さを国内外に発信!最近は、進学指導に重点を置き始め、宿題がとても多いらしいです。
両国
先生・生徒・家庭が三人四脚で、国立大進学を目指す面倒見の良さが印象的。文科系の部活・イベントが盛ん。
小石川
白衣の研究者魂と英語力で、未来のグローバルエリートを養成!東大合格者14名、京大6名の進学実績(2017年)。超難関国私立中(筑附、筑駒、開成など)の受験者が併願する、トップクラスの理系進学校。生徒のレベルが高いので、入ってからの勉強も大変らしいです。(知人談)
千代田区立九段
地域の外国人のサポートで英語力アップ!有名私立校とオフィスビルが林立する立地。地下鉄利用者と女子に人気。
桜修館
世田谷・目黒エリアの比較的裕福で教育熱心な家庭の子女が集まる、おっとり上品な進学校。
大泉
新しい校舎で女子に人気。設備の良さ、きれいさは私立並み。西武線沿線ののびのびした環境で、英語力アップ!
富士
西高の学区で二番手だった高校の併設中学。理数と英語に力を入れ出して、これから伸びそうな学校。
武蔵
小石川と並ぶ、武蔵野エリアのトップ校!質実剛健な校風で、いつの世にも変わらない人間教育で、リーダーを育成。
なごみ的には、農村学習がおもしろそう。女子は倍率が低めなので、もしかしたら狙い目かも。もしかしたら、ですけどね。
三鷹
都立中高一貫の発祥の地。中央線沿線の教育熱心な家庭の子女が通う、バランスの取れた人材を育成する進学校。
2018年現在の適性検査の理系の比重が、他と比べてあまり高くなく、文系でも比較的入りやすい。
立川国際
帰国子女、外国人家庭も少なくなく、国際色ゆたかな校風で、近隣にはアメリカンスクール、インター、ICU、外語大など環境にも恵まれ、英語力と国際感覚がアップ!海外志向の女子に人気。
南多摩
多摩エリアで、部活動や文化祭が進学校にしては盛ん。女子の制服がかわいい。
各校の偏差値は、こちらの記事にまとめてあります。ご参考ください。↓ ↓ ↓
<関連記事>
中学受験をして、中高一貫校で大学受験対策をしっかりやってもらうか、
中学は地元の公立、倍率の低い高校受験でしっかり名門校に入ってからの大学受験か?
どちらもメリット・デメリットがありますから、結構悩みますよね。なごみは、今も、答えを出せずにいます・・・
<中学受験か、高校受験か、まよったら読む記事>
まとめ
受検倍率は、6倍程度は当たり前。高いところだと、8~9倍にもなります。また、女子は男子に比べて、倍率が高くなりやすいです。
一方で、私立中は偏差値と試験日の兼ね合いで、しっかり棲み分けがなされています。
人気校でも、倍率は2~3倍ですから、学費の安さと試験の受かりやすさを天秤にかけて、プラス、学校の雰囲気も考慮して、
お子さんにとって、一番いいと思われる選択が、できるといいですね。
都立中高一貫各校の特徴や評判を調べて、比較検討したところ、
大学進学サポートや英語学習の先進的な取組みは、程度の差こそあれ、もはや常識と言えるようです。
そこにプラスして、理系で特色を出すか、一芸で特色を出すか、面倒見の良さで特色を出すか、さらに進んだ英語指導で抜きんでるか?
学業重視なので、運動系の部活動は盛んではないし、活動時間が制限されているところが多く(17~18時完全下校とか)、ゆるい感じ。
なので、部活で輝きたいタイプには不向きです。
どこの学校見学会に参加しても、登壇する先生方は、21世紀に通用する優秀な生徒を取りたいと、口を揃えます。
先生方が見ているのは、目先の大学進学実績だけではなく、その先の、激変する社会そのもの。
今の子どもたちが、否応なしに対峙しなければならない、不確かな未来に、確かに訪れるであろう大変化。
大学進学実績を上げる事を意識するのは、より良い生徒を集めるため。そして、学校全体の学力向上のため。
結局、この方針がどちらにも資するからです。
これからの21世紀型スキルの獲得に適した6年間のカリキュラムと、いい先生が揃っているという評判は、
トップクラスの都立高に勝るとも劣らないと言われている都立中高一貫校の人気は、
都内の私立高校の無償化が決まった今後も、衰えそうにありません。