都立中高一貫校の適性検査、親が解いてみた!合格ラインを目指すブログ

 

都立中高一貫校の受験勉強にいそしむわが子のかたわら、

人生最後の受験を20年前に終えたのんきなアラフォー主婦が、子どもがどんな難問を解こうとしているのかをあらかじめ体験して、

わが子と苦楽をともにしよう!という主旨で、無謀な母親が、何の準備もなく、適性検査の過去問を解いてみました~。

母のんきな日々を送っていたなごみは、果たして、都立中合格ラインに達することができるのでしょうか?!

[voice icon=”http://riketama.info/wp-content/uploads/2017/07/c221e976d15d360d2ca2204715b5b6c2.png” name=”なごみ” type=”r big”]不安しかない(T_T)だば~~~[/voice]

 

こんにちは、理系子育て案内人のなごみです。

人生100年時代を生き抜く力を子供たちに身につけさせたいと思い、理系子育てに目覚めました。

くわしくは、お時間があるときにでも、ブログについてと、ご家庭で気軽に始められる理系子育てのアイディアのつまった、

人生100年時代を生き抜く!文系親が子どもを理系に育てる10の方法(前編)および文系親が子どもを理系に育てる10の方法(後編)をご覧くださいね。

 

今は、上の子りけねこが、好きな理科とアートの勉強に集中したいために、都立中高一貫への入学を目指しており、enaという都立専門受験塾にお世話になっています。

その関係で、ブログの記事にも、都立中受験、高校受験、大学センター試験などの受験情報が増えています。

ご興味がございましたら、カテゴリー「都立中高」から、関連記事をご覧いただけます。

 

勝負を決める、45分・・・

 

ところで、子どもに「勉強しなさい」って言うのは簡単ですよね。

でも、実際に、志望校合格を目指して、10歳前後の子どもが、長い間、受験勉強をし続けるというのは、けっして生易しいものではないなと、1年間、受験勉強につきあってみて、しみじみと感じました~。このくらいで母が弱音を吐いていては先が思いやられるのですが。。。(;^_^A

まさに、言うは易く行うは難し。

 

ちーーーーん。。。。。。

 

 

そんな自分への反省の意味も込めて、このたび、適性検査の過去問を、わが子にさきがけて解いてみました。

 

制限時間は45分。

 

短い!ネットサーフィンしてたらあっという間に過ぎるよ、45分なんてっ!!!

この短時間に、長文読解して、作文書いて、計算して、社会問題解決の糸口を考えてって。。。

 

ハードル高くないですか?(◎_◎;)

 

この、2月3日の、45分×2回もしくは3回の勝負に備えるために、お子さま方は、数年間、努力を続けるのです。

尊いなぁ・・・。

 

適性検査とは

「適性検査」とは、あまり聞き慣れない言葉ですが、

都立に限らず、全国の公立中高一貫校の「総合的な学力(基礎的な知識・技能、思考力・判断力・表現力、課題解決への姿勢)を問う筆記の入試問題」のこと、を指しています。

 

[aside type=”warning”]就職活動の「適性検査」は、言葉は同じですが、性格や基礎的な判断力・感性などを問う筆記テストで、

都立中の適性検査とは、内容はだいぶ異なります。

SPIや書類選考と同じく、面接への足切りに利用されています。[/aside]

 

あえて「入試問題」とよばない理由は、学校教育法の規則により、受験競争の低年齢化を防ぐために、公立中学校は入試による学力検査を禁じられているからです。

 

たしかに、中学校で習う範囲を先取りしたり、特殊算や難しい漢字の読み書きは必要ありませんが、

出題されている問題を見ると、なかなかトリッキーだったり、

問題文が長すぎたり(なぜかほとんど会話。眠気が (ノД`)・゜・。)、

事前にある程度答えを準備しておかないと、ふつう書けないだろう~、子供には。という難問もあり、

45分間という制限時間内に満足できるレベルで解き終わるには、相当な訓練を積む必要があることは明らかです。

 

都立中高一貫校の適性検査が始まって以来、志願者の質(=準備をしてきているかどうか)も、東京都が作成する試験問題の質も、年々洗練されてきており、

もはや、こう言い切ってしまった方が、すがすがしいのではないかと思います。

 

「適性検査=学力テスト=入学試験」である、と。。。

 

あ、言っちゃった。てへ(;^_^)

 

適性検査を貫くテーマ

 

小学校6年間で習った内容の範囲内で、国・算・理・社の単科ごとの問題ではなく、科目横断的な問題形式で、

科学的な思考力・判断力を用いて、自分の考えを表現する力科学的な探求力を見るのが、

公立中受検の適性検査です。

 出題の基本方針

本校の「育てたい生徒像」及び「教育目標」を踏まえ、学習活動への意欲と適性及び豊かな表現力をみる。

(1) 与えられた文章を深く読み取り、内容を適切に把握し、自分の考えや感じたことを表現する力をみる。
(2) 小学校で学習した内容や生活体験を基にして、思考・判断する力をみる。
(3) 資料や様々な条件を基に課題を見出したり、課題解決したりする力をみるとともに、分かりやすく説明する力をみる。

(出典:東京都教育委員会HPより)

 

上記の基本方針から、

①読解力、②作文などの表現力、③実体験をもとにした思考力、④資料や制約条件からの適切な判断力、

において優れた生徒、その学校の教育方針と合う生徒の、入学を許可しています。

 

よく、「グローバルリーダーの育成」を掲げる都立中の入試準備では、委員歴やスポーツ・芸術での表彰など、生活面での評価も良くしないといけないといった噂を聞きますが、

都立中の受検で問われるのは、学力のみ。

地頭がよくて、努力できて、結果を出せる生徒が、求められているようです。

 

適性検査Ⅰ

 

適性検査Ⅰでは、長文読解と要約、作文が出題されます。平たく言うと、国語の問題です。

 

共同作成問題を採用しているのは、小石川・武蔵・大泉・富士の4校です。

それ以外の学校は、独自作成問題になります。

 

H30年の適性検査Ⅰの共同作成問題は、こちらの富士の学校HPへのリンクからご確認ください。

(2018年3月7日、著作権許諾後に掲載、と注意書きがありました。他校は未掲載でした。)

 

解いてみた結果・・・

 

まず、文章1と文章2を読む前に、問題文を読みました

どこに気をつけて読めばいいのかを先に知っておけば、時短になるからです。

また、下線部の前後や、各段落の文頭、文末は、筆者の主張や結論がつまっていることが多いので、

解答を導く大切なヒントになりそうな部分があれば、うすく線を引きながら読み進めます。

 

このへんのコツは、ちゃんと子どもに伝えたいです。塾でちゃんと教えてもらっているのかな・・・(ーωー)

 

問1と問2は正解。

問3の記述問題は、自己採点ですが、文字数は足りているし(400字くらい)、60点のうち、少なく見積もっても40点は取れただろう!と思います。

よって、適性検査Ⅰは、100点中80点。まずまずの出来です。よし!時間もちょうどいい感じに終わりました。

 

適性検査Ⅱ

 

適性検査Ⅱは、1、2、3の大問3つで構成されます。

おおまかに言うと、Ⅱ-1は算数、Ⅱ-2は社会、Ⅱ-3は理科です。

が、それぞれの科目単科の問題ではなく、算数の問題では国語の読解力が問われ、

社会と理科の問題では、国語の読解力と作文力に加えて、資料を読み取るのに算数の力も必要になります。

 

共同作成問題を採用しているのは、白鷗・両国・立川国際・南多摩・大泉・富士の6校です。

それ以外の学校は、一部または全部が、独自作成問題になります。

 

H30年の適性検査Ⅱの共同作成問題は、こちらの富士の学校HPへのリンクからご確認ください。

 

解いてみた結果・・・

適性検査Ⅱは、時間との闘いです。

 

なんせ、問題文の文字数が圧倒的に多いうえに、問題文が会話形式で、まどろっこしくてモヤモヤ~~~。(;^_^A

まず、算数、社会、理科の3科目のうち、自分がいちばん解答しやすいものから、手早く解いていく方法をとりました。

時間に余裕がない場合は、1点でも多く取りに行くために、順番通りに解く必要はないことを、まじめな娘には、ちゃんと伝えたいです!

 

ちなみに、私の場合は、(3)の理科から解きました。

時間配分を考えて、45分のうちの、最初の10分で解ける理科の問題だけに手を出し、

次は、(1)の算数へGO! 配点が40点と多いので、ここもしっかり取りに行きます。

サイコロの展開図がわからず、まだ途中でしたが、10分で解けるところで算数は終わりにして、

 

さいごの大問、(2)の社会へ移りました。

社会も記述だったので、文章構成を考えるのに、けっこう時間がかかりました。

理科と算数を計20分で終わらせておいたので、社会には、15分を当てることができました。

見直し&書き足しに10分。

 

45分は、本当に、あっという間に過ぎてしまいました!!

 

結果、算数はサイコロの展開図がわからず、40点中30点。社会は記述がうまく出来ず、30点中20点くらいかな~。

理科だけ、30点満点、取れたと思います。自己採点ですが、合計80点でした。

 

適性検査Ⅲ

 

適性検査Ⅲは、出す学校と出さない学校があります。

白鷗・両国・小石川・九段・武蔵・大泉・富士は、適性検査Ⅲがあります。

 

適性検査ⅠとⅡで、けっこうな体力と知力を使い果たしますので、もう1科目となると、受検生もたいへんです。

受検当日の受検生たちの身になってみて、スタミナ補給対策も考えておくといいな!と思いました。

 

脳の栄養補給には、ブドウ糖。近所の美人でかしこいおねえさんは、よくエナジーゼリーを飲んでいたなぁ。

マネしたら頭よくなるかな、あやかろうかな。笑

 

今回は、共同作成問題の適性検査ⅠとⅡのみ、解きました。体力というか、知力の限界ですよ。アラフォー主婦には(;゚Д゚)ゼーハーァッ

 

独自作成問題は取り上げていませんが、ご了承ください。

 

都立中の合格ライン

 

都立中受検では、学校ごとに独自の採点基準を設けて、合格者の線引きをするので、

 

  • 内申点(学業成績)がどのくらい加算されるのか(18%~30%)
  • 当日のテストのの、適性検査Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの配点の割り振り

 

は、学校ごとにちがいます。

 

ただし、一般的に言われている合格ラインは、なかには例外もありますが、

 

  • 内申点は、「大変良い」「よくできる」が半分以上、残りは「良い」「できる」
  • 当日のテストは6割以上、倍率が高い学校でテストが例年より簡単なら、8割くらい

 

が取れれば、合格の可能性が高まると言われています。

 

試験日は、2/3。

合格発表は、2/9。

 

「得点開示」と言って、当日の試験でのお子さまの得点を、後日、開示請求することができる制度があります。

適性検査得点表開示申請書を、学校の入試情報のページからダウンロードして、3月に入ってから、学校の窓口に申請すると、点数を教えてもらえます。

僅差での勝負となる都立中受検ですから、もし残念だった場合、その結果を納得して受け入れるために、この制度はあるようです。

 

りけたまナビを訪れてくださった、ひとりでも多くのお子さま・受検生が、ご自分の志す道に、進むことができますように♪

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。