都立中高一貫校向けの塾選び、おすすめは?塾なしでも受かる?

都立中高一貫校を受検(受験)しようか、どうしようかと思い始めたら、

まずは、都立独特の問題形式である「適性検査型テスト」に対応した、塾選びを始めましょう!

私立中学受験とちがって、小学校での学習範囲を超えない出題のされる適性検査型テストですが、10年前は、地頭の良い子が1年間通信教育のみを利用、塾なしで受検して、合格した~!なんて話を耳にしましたが、それは昔のはなし。

年々、都立の問題は洗練されてきており、また、受検者の方も、受験勉強をしっかりしてきた子がほとんどで、その中でのたたかいにおいて、記念受検の児童がまぐれで受かることは、ほぼほぼ無いと言えます。

都立中高一貫校の合格者を毎年輩出している、オススメの塾をピックアップしましたので、塾選びのご参考になさってください。

 

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都立中受検の概況

2018年の都立中高一貫校の適性検査の受検が、去る2/3に、実施されました。

今年も高倍率のなか、齢12歳のおさなき受検生たちは、ご自分の力を精一杯に出して、試験に臨んだことと思います。

 

わが家では、二人の子どもの都立中高一貫校受験(受検)を考えており、上の子はご縁があってenaに通っていますが、

下の子(小1)の塾を選ぶ際は、色々な塾を検討しようと思い、昨年からリサーチを始め、そこで調べたことをまとめています。

 

都立中受の大誤解!!

 

  • 塾ナシでいけるっしょ

 

適性検査型のテストは、知能テスト+作文で、私立中受のような中学の範囲を先取りした詰込み教育は必要ない。だから、塾に行かずとも対策できる!という思い込みが、いまだにあります。私も、そう信じていた(かった)時期がありました~。笑

よく、塾なしで都立中高一貫校に受かった子がいるらしいよ~という話を耳にするかと思いますが、それは10年くらい前の話で、

enaの小学部代表の方曰く、今現在、合格した生徒のうち、塾に通っていなかった子は、100人に1人か2人、なんだとか。。。

小学校での既習範囲での問題だから、テストはむずかしくないのかと思いきや、入試問題を見てみると、

実際は、[btn class=”bg-yellow big lightning”]適性検査=学力テスト[/btn]

だということが、よーくわかりました。。。

この前提を、親子で理解した上で、2~3年かけてきちんと対策をして試験に臨む方が、合格に近づく可能性が高まると思います。

 

 

  • 都立中は複数校の受検ができる?

 

倍率の非常に高い都立中高一貫校ですが、受検日は2/3の一日だけなので、1校しか受検することができません。

よって、第一志望の都立中にご縁がなかった場合は、

  • 地元の公立中学に行くか、
  • 併願先の私立中学に進むか、

の二択になります。

 

お子さまが、地元の中学には行きたくないとか、せっかく数年間受検勉強を頑張ったのだから全滅は避けたい、という場合には、

もしもの時の私立中高一貫校への進学も、真剣に考えておかなくてはなりません。

 

ところが、適性検査型に似た「総合型」「21世紀型」の入試を用意している学校は、年々増えてきているとは言え、

偏差値の高い附属中といった人気校では、あまり目にしないのが現状です。

 

都立残念でした組が受験しに来なくても経営が成り立っているからでしょうか。

取りたい学生のタイプが、先取り学習をしてきた生徒だからでしょうか。

はたまた、親の経済力重視(だからコスパ重視の公立好きな親とは価値観が合わなさそう?)?

[voice icon=”http://riketama.info/wp-content/uploads/2017/07/c221e976d15d360d2ca2204715b5b6c2.png” name=”なごみ” type=”r big”]まさか受験産業との闇協定が・・・??(;゚Д゚)なわけないか。笑[/voice]

おもいっきり妄想が入りましたが、・・・汗

適性検査型の私立への導入が、一定の範囲でとどまる理由は、色々あるのでしょうね。

 

なごみの個人的な意見では、大学入試改革21世紀型スキルの獲得を視野に入れると、

適性検査型入試に対応できる思考力を培った生徒が増えたほうが、学校全体の国立難関大学への合格実績が数年後に上がっていくと思いますし、

学習指導要領改訂に先駆けてカリキュラムの変更を行っている私立校と、都立中受対策をしてきた生徒の学力の親和性は、高い方だと思います。

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なので、学校側にもメリットをもたらす都立残念組の受け入れ枠としての総合型入試を、人気の私立校にも、今後はどんどん広げていただき、増やして行っていただきたいです!

 

都立対策のみを行っていた場合、現状では、併願で受かる見込みのある私立の選択肢が、かなり狭まることになりますので、注意が必要です。

(この事実は、都立専門の塾では、声高に教えてはもらえませんので、当ブログでひっそりとお伝えさせていただきます~。)

 

ちなみに、都立中の適性検査の問題と似た傾向の入試を行っている都内の私立中高一貫校は、こちらの記事にまとめました。↓ ↓

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では、都立中受のよくある誤解が解けたところで、都立中高一貫校向けの対策コースを設置している塾で、合格実績のあるおすすめの塾を紹介していきたいと思います。




都立中合格者の過半数を輩出するena

城西・多摩地区にお住まいで、近隣の都立中高一貫校の受検を目指している場合は、都立専門のenaが、まず選択肢に上がってくると思います。

何年も前から多くの校舎を展開しているため、この地区での都立中の合格実績は、ena生がダントツに多いからです。

enaは、都立中高受検対策オンリーの塾なので、もし今後、私立校が第一志望になる可能性が高いようでしたら、こちらの塾は適していません。SAPIXや早稲アカ、四谷大塚、日能研などが選択肢になるでしょう。

 

enaの合格者は過半数超え(2018年入試)

[btn class=”bg-yellow big lightning”]

武蔵  85/定員120名

三鷹  85/定員160名

大泉  70/定員120名

立川国際  105/160名

南多摩  98/160名

富士   71/120名

[/btn]

定員の過半数は超えなかったものの、小石川68/160名、九段53/160名、両国35/120名、白鷗59/160名、桜修館52/160名と、各校それぞれに、多くの合格者を出しています。合計781名の合格者を誇ります。

[aside type=”warning”]「10時間以上指導したメイト生を含む」とあるので、純粋な本科生に、講習生・個別ena生をプラスした合格者数になっています。純粋な本科生の合格者数が知りたかったのですが!笑[/aside]

各校舎の合格率は、0~50%台とバラつきがあります。(出所:ena各校舎のブログより)

平均倍率7倍の都立ですから、2人に1人合格できるなら、それはもの凄いことだと思います!

 

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栄光ゼミナール

 

「公立中高一貫校対策コース」を開講している栄光ゼミナールの、都立中合格者数は、300名。(2018年)

なかでも、桜修館は58/160名、白鷗は42/160名と、enaに匹敵する合格者を輩出しています。

学校別の対策に力を入れて、先生から学ぶというより、自分で解く力をつける方に重点を置いています。

各校舎の合格率は数字が出ていないのでわかりません。

 

市進学院

 

「公立中高一貫校対策コース」を開講している市進(いちしん)学院。

都内では、8校舎が都立中高一貫校対策コースを設置しています。数はあまり多くないですが、めんどうみの良さを売りにしているそうです。

千葉県内での校舎数がとても多いです。よって、千葉県の公立中高一貫校を目指しているお子さまに良さそう!

 

[voice icon=”http://riketama.info/wp-content/uploads/2017/07/c221e976d15d360d2ca2204715b5b6c2.png” name=”なごみ” type=”r big”]個人的には、市進学院の速読講座がとっても気になっています。余談ですが・・・[/voice]

 

大原予備校は九段・東大附向け

水道橋・神保町・九段下駅が最寄り駅の大原予備校は、場所柄、千代田区立九段への合格実績が良いです。

都立ではありませんが、東大附属中の合格者はダントツで、3人に1人が大原生です。

また、大原の「SOKKURIテスト」は、無料の適性検査の模試で、定評があります。

 

早稲田進学会は小石川向け

 

早稲田進学会は、小石川向けの塾です。37名が合格しました。

武蔵境に本部がありますが、小石川の合格者のほとんどを出したのは、池袋教室です。

「小石川そっくり模試」も実施しています。




小石川が第一志望なら、私立向けの塾も視野に

小石川の適性検査の問題を見て頂ければわかるかと思いますが、この学校は、私立中受の問題と傾向が重なります。

求められる算数の計算力も相当なもので、そろばんに通っていた子なら簡単かもしれませんが、6桁の割り算とか、結構ほねのある出題がなされます。

また、開成や筑駒といった難関校を狙う層が、もしもの時のために併願する学校でもあるので、入学してからも、そういった生徒さんたちと一緒に勉強することになります。

なごみは、こちらの学校がとても好きで、「理科の小石川」の伝統である白衣を着た授業スタイルなんて、憧れてしまうのですが、もしうちの子が小石川を目指すなら、あえて私立向けの塾に、小3から入れようかなと思います。あとは、小1から市進の速読講座とか。フラッシュ暗算のそろばん塾とか。

塾漬けじゃん・・・(;^_^A

まっ、もう小5なんで、今さら遅いんですけどね~~~~っ

 

 

国語嫌いの駆け込み寺・和(かのう)ゼミナール

こちらは、都立中受のための塾ではありません。現代文や小論文を専門に、小4生~高校生までを教えてくれる、和(かのう)ゼミ。

宣伝は一切していないのに、口コミだけで人気が広がり、キャンセル待ちが続いている、文京区小日向にある国語専門塾。最寄り駅は茗荷谷です。

 

和ゼミナールHP:http://www5f.biglobe.ne.jp/~luciano/index.html

 

算数などは教えてもらえません。国語道場のような感覚で、ふだんの塾(4教科)プラスアルファの通い方が、適している塾です。

ツボをおさえた的確な指導で、問題文を読み取る力を向上させてくれます。読解や作文を苦手とするお子さまの苦手克服にオススメです。先生が穏やかで聡明な素晴らしい方で、お母さま方からの信頼は絶大です!

お月謝は、決して安くはありませんが、すべての学力のベースとなる国語力ですから、この投資がペイするとみるか、しないとみるかは、各ご家庭の判断次第。。。

なごみの友達は、まさに駆け込み寺だと言っていました。というのも、私立小で勉強嫌いになってしまったお子さま(しかもプチ反抗期)を1年間通わせてみたところ、勉強が好きになったし成績が上がったと、大満足の様子でした。

 

小4生   月2回、土曜夕方、1回1時間半。6,000円/月。

小5生~  週1回、金・土・日からえらぶ。1回3時間。24,000円/月。

 

国語塾は、和ゼミナール以外にも評判の塾がいろいろあります。お近くにお子さまに合う塾が見つかるといいですね!

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第三の選択肢:私立中受の塾+enaや大原の特別講座

 

まだ私立か都立か迷っている、どちらの選択肢も残しておきたく、お子さまのキャパ的にもダブルスクールが可能な場合は、とりあえず、大手の私立中受の塾に小3・4から通っておいて、小5までは私立中受用の勉強をしっかりやります。

私立用の塾は、大手だと、SAPIXや早稲アカ、四谷大塚、日能研が挙げられます。

そして、小6になってから、本当に行きたい学校をお子さまと共に決めて、私学志望なら、そのまま私立用の塾に通います。

もしも、都立志望だけど併願先の私立もいいところを狙いたいなら、私立用の塾に通いながら、小6の春休み・夏休み・日曜日には、都立用の塾を部分使いします。

都立中対策に関しては、enaや大原予備校など都立中受用の塾が提供する春期講習や夏期講習、学校別の日曜特訓、学校別そっくりテスト(大原)などの機会を、利用します。

もしかしたら、この組み合わせが、一番、志望校の選択肢に幅があって、安全な(全滅リスクの低い)対策かもしれません。その分、時間もお金もかかりますが、・・・。

 

都立中受の適性検査型テストでは、作文や科目横断的な問題形式に特徴がありますが、

土台となる基礎的な学力(計算力、読解力、理社の暗記力など)は、私立でも都立でも、共通です。

むしろ、私立中受向けの塾の方が、長時間学習になる分、細かく丁寧に学習を積み重ねることができます。

ですが、それを詰め込み教育と批判する方もいるし、睡眠負債や運動不足などの弊害を考慮すると、誰もができる方法ではありませんよね。

お子さまの持ち前の体力や、大量の宿題をパパっとこなす要領の良さなど、求められる能力も上がってきます。

ただ、人気の私立附属中も受験できるし、都立もあきらめずに済むので、この第三の選択肢が、最も手厚い都立中受対策と言えます。

 

まとめ

城西・多摩地区に強いena、「公立中高一貫校対策コース」を開講している栄光ゼミナールや市進学院。

大原予備校は九段に、早稲田進学会は小石川に、それぞれ、実績をあげています。

小石川が第一志望なら、あえて私立向けの塾に通うのも手です。

国語塾の和ゼミナールは、国語の駆け込み寺です。基本的には、小5-6年生の通塾を想定している塾ですが、小4のときに、道場のように通うものありかなと思います。

第三の選択肢として、私立中受の塾に通いながら、小6になってから、都立向け塾の特別講座を部分使いする方法もご紹介しました。

これなら、都立向け塾の課題である、併願先の私立受験対策も、手厚くできます。

 

お子さまとご家庭の方針に合った、最適な塾選びが、できますように!(*^^*)

 

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